妊婦さんの疑問:どうしてお腹が張ってくる?を考える
逆子とお腹の張りには密接な関係がある?
当院で妊婦さんが来院される症状としてはつわりや腰痛、坐骨神経痛などの症状も多いですが圧倒的に多いのは逆子の患者様です。
逆子になるとお腹が張りやすくなります。しかし逆子になったから張りやすいのか?疑問もあります。
逆に元来お腹の張りやすい体質の方や緊張やストレスのある生活環境などが原因でお腹が張ってしまい逆子になってしまったとも考えられるかもしれません。
そもそもお腹が張ってくるとはどういう状況なのか?
赤ちゃんは子宮の中で成長していきます。子宮も筋肉で出来ています、お腹の張りはこの子宮の収縮です。緊張状態になる原因があり子宮が硬くなってくると考えられます。
逆子の患者さんに問診してみるとほとんどの方が病院で張り止め薬を処方されています。
張り止め薬とは塩酸リトドリン製剤(ウテメリン、リトドリンなど)というものです。
この薬は子宮の平滑筋の中の交感神経の受容体を刺激して筋肉の収縮を抑えるというものです。
お腹がどのくらい張ってくると張り止めを処方するなどははっきり決まりがないようで先生も出すタイミングには悩まれるようです。いくら産婦人科の病院からの処方とは言え妊娠中はなるべく薬は飲みたくないものですね。
当院の技術と同じ治療を行っている名古屋のふくぎ治療院の北川先生がブログにて
ご自身の経験を記されています。
北川先生の奥さまがお腹の張り予防に産婦人科にてウテメリンを処方されましたがご夫婦の判断で服用しなかったとの事でした。
その後の検診でウテメリンを服用していないにも関わらずお腹の張りが改善されたのをみて医師が「ウテメリンが効いていますね」と言われたそうです。
当院も行っている活法の技術がウテメリンを服用したのと同じ作用があったと言えるエピソードです。
お腹の張りの原因
ではそもそもなぜお腹が張る現象が起こるのでしょうか?
※問題視されるのは早産の心配のある時期のお腹の張りです。
・冷えが原因の一つ
冷えが逆子の原因と考えられますがお腹の張りも冷えが原因の一つとも考えられます。
自分で冷えている自覚がなくてもカラダやお腹を触ってみるとカラダがとても冷たいと いう方は多いです。冷えを自覚して改善するだけでお腹の張りや痛みが軽減される方もいます。
・仕事をしている、ストレスや緊張の多い生活環境にいる
お腹が張る、子宮が収縮する事はカラダの防衛反応とも言えるかもしれません。仕事をして動き回ったり長時間ストレスや緊張状態になっている事はお腹の赤ちゃんには良い事ではありません。
カラダは無意識的に赤ちゃんを守るために硬く緊張した状況になっているとも考えられます。
お腹の張りをとる方法はあるか?
では薬以外にお腹の張りをとる方法はあるのでしょうか?
まずはセルフケアとして自分で行える事は冷えをとるように半身浴をしたりカラダを温める、仕事を休んでゆっくりする。リラックス出来るように好きな事をして気分転換する事も大事でしょう。原因を知って対応すれば薬に頼らずに改善する事は十分に可能です。
鍼灸院の施術では冷えやストレスや緊張状態がある事が考えられますからお灸や鍼を使って(鍼も灸も腹部には行いません)冷えやカラダの緊張を徹底的にほぐす事を考えます。
お腹の張りや緊張には活法の技術にインナーマッスルを調整する技があります。この技を使ってインナーマッスルを調整するとお腹の硬さが速やかに改善されるのを感じられると思います。
(この技術は助産師さんでも使用されているグループがあり、素晴らしい効果を挙げられていると聞いています。)
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