骨盤位(逆子)
逆子治療をご希望の方へ
逆子は鍼灸治療で85%以上の矯正が可能と言われています。 しかし、残念ながら世間にそれほど認知されていないのが現状です。
このページをお読みになっている方は、検診で「逆子チャンですね~」と言われ不安に思い、ネットで検索してたどり着いた方が多いでしょう。
当院では「はり・きゅう」治療を通じて、一人でも多くの方が逆子による帝王切開を回避し、安心してお産に臨めるようお手伝いしております。
「はり・きゅう」治療に疑問、不安のある方はまずメールやお電話でご相談下さい。
※逆子治療を希望される方は「はり・きゅう」治療が初めての方がほとんどですので安心してご相談下さい。
逆子とは
ふつう胎児はお母さんの子宮の中で頭が下の位置にあります、当然ですが出産時赤ちゃんは頭から出てきたいからです。しかし何らかの原因で頭が上で足とかお尻が下の位置にいる状態を逆子(骨盤位)といいます。
逆子の原因
子宮筋腫(筋腫の場所により影響ある場合)や子宮の形、胎盤の位置、羊水が(多すぎたり少なすぎたり)腹部や下半身の冷え、子宮周辺の緊張(お腹の張り)、臍帯が胎児に巻きついているなど、子宮内要因によるものがありますが、ほとんどの場合はっき
りとした原因は分からないようです。
当院の考えでは上記のような状態が複合的に起こっていると考えます。お母さんの身体状況(胃や腸などの内臓の疲れ)や仕事をしているなどで体勢やストレスなどの緊張状態もお聞きします。
※赤ちゃんがなぜそこに逆子の状態で居たいのか?
そして本来居たい場所である頭位に自然な状態で導いてあげるのが重要だと考えてお ります。
東洋医学から見た逆子
東洋医学的にみると、逆子とは母と子の陰陽関係が崩れている状態と考えます。
陰陽とは森羅万象のすべてが陰と陽に分けて理解する考え方です。
陰と陽は作用が逆でありながら互いに依存し合う関係と言えます。
母子の関係で見ると母親の母胎が陰で赤ちゃんが陽と言う考え方になります。
しかし一方では活動的に動いている母体を陽とすれば、母体の中で静かにエネルギーを蓄え成長している赤ちゃんは陰と言えます。何を基準にするかで陰と陽は変わります。逆子はこの母体と赤ちゃんの陰と陽のバランスがおかしくなった状態と考えます。
赤ちゃんにとって快適な空間とは、温かくふわふわの子宮です。しかし、そういう子宮でなかったらできるだけ居心地の良い状態にとどまろうとするでしょう。
もうひとつ東洋医学には「頭寒足熱」という言葉があります。これは頭が涼しく、足が温かい状態が健康に良いという意味です。母体が頭寒足熱であれば母胎もそれに応じます、子宮口は寒、子宮口は温すなわち「底寒口熱」です。胎児の頭は温かいのを好むため「頭寒足熱」の状態がバランス悪くなっていると温かい子宮底の部分に落ち着きたくなります。これが逆子の状態と考えます。
逆子の治療はこの居心地の良い環境を作り直してあげて自然に自ら動いてもらう事を主眼に行って行きます。
逆子の治療
逆子が問題視されるのは大体30週を過ぎ、 胎児の推定体重が
1500gを超えたあたりからでしょう。
30週を過ぎても検診では「まだ大丈夫、ぐるっと回る事があるから」と言われる事が多いのですが、あんまりのんびり構えていると元に戻りにくくなるため、28週過ぎて逆子と言われたら鍼灸治療を開始されることをおすすめします。
当院の経験上、治療を開始する時期によって矯正できる確率は
28~30週:80-90%
31~32週:70-80%
33~34週:50-70%
35週以降 :50%以下…と、大きく変わってきます。
36週以降はご期待に応えるのが難しいためお受けしていません。
私の逆子体験
私自身二人の娘の父親ですが実は二人とも逆子になっています。
一人目は29週時に逆子と言われ自宅で妻にお灸を実施しました。2週後の検診時には戻り自然に出産出来ました。
二人目はずっと問題なかったのですが、31週時の診察で横向きになっていると診断されました。やはり
お灸で戻り自然に出産し立ち会うことが出来ました。
二人とも出産に立ち会っていますが素晴らしい体験で感動でした。
あの感動をぜひ味わって頂きたい、逆子の治療の方で立ち会い希望の方にはそんな気持ちになります。
その他良く受ける質問です。
Q 赤ちゃんに害はないですか?
よくお灸の熱さで赤ちゃんをびっくりさせて動かすんですか?と聞かれるのですが赤ちゃんは何らかの理由でいま居る場所(骨盤位)に居たいのです。無理やりに動かそうとするのでなくお母さんのお腹の中の環境を良くしてあげる事で本来居る場所に自然と戻れる手助けをするのです。適切な処置をする事でお母さんにも赤ちゃんにもやさしい治療と言えるでしょう。
Q 病院で逆子体操を勧められましたが・・・
逆子体操は効果に疑いがあるようで勧めない病院も増えてきており賛否わかれます。 お腹の環境を良くして自然と戻れる手助けをしたい訳なのでお母さんが辛いとか大変と思う事が良いとは思えませんので状況的に辛い場合は無理に行うのはお勧めしません。場合によってはお腹の張りが強くなり逆効果の恐れもあります。 ※逆子体操をやったグループとやらなかったグループで改善率を調べた病院がありやらなかったグループのほうが改善された例が多かったという報告を聞いています。
Q 1回で治る?また逆子になる事はある?
1回で治る事もありますがあくまで次回の検診で逆子が改善しているか確認してもらい、止めの治療をもう1度行います。
早い時期ではまだお腹の中に余裕があるためお腹の中の環境が変わればまた戻ってしまう事があります。引き続き身体を冷やさない等生活を気をつけてもらい鍼灸も続ける事で安産に近づく事にもなります。
Q お灸はどこにやるの?
主に足にあるツボ 至陰と三陰交に行います。自宅でのお灸をお勧めしておりますので来院された方にはツボの位置とお灸のやり方と教えてやっていただきます。(電話でツボの位置のみの問い合わせには対応しておりません)
施術料金
初診料 2,500円(税込)
施術料 4,000(税込)
お灸セット 500円(税込)
初回:5,750円(約60分)
2回目以降:4,000円(約40分)
初診料はHPを見て来院された方、ご紹介の方は半額(1,250円)となります。
初診予約時にお伝えください。
いくつかの症例や様々な方の患者さまの声を頂いております。参考にしてください。
・お灸のイメージは熱いや痛いというものでしたがそんなことはなかった。(32週)
参考文献
東邦大学医学部付属大森病院(東京都)産婦人科・東洋医学診療の林田和郎氏による報告です。<